弁護士紹介

極めて個人的な見解ですが、一般の弁護士に対するイメージは、
弁護士→法律→正しい（正義）→ちょっと怖い→近寄り難いのように思ったりしています。
そこで、誤解が解けるように簡単な自己紹介をさせていただきます。

私は、社会正義の実現に燃えて弁護士を目指し、大学卒業後間もなく司法試験に合格して現在に至る、というタイプの弁護士ではありません。
大学時代は、就職氷河期にもかかわらず危機感を持つことなく、競技スキーのサークル活動に明け暮れていました。少なくとも優等生ではなかったように思います。

そして、気が付いた時には、そんな私を拾ってくれた、旧日興証券（株）の営業課に配属されていました。
知識や覚悟もなく証券業界に飛び込んでしまった私は、毎朝「ヤダーッ」という気持ちとともに目覚め、こんな日々を重ねることに何の意味があるのかと自問自答する毎日でした。とてもエリート証券マンと呼ばれる代物ではありません。
しかし、あるとき、実は、先輩や上司も同じであること知り、それからは、（不適切な表現かもしれませんが）なかば戦友のような連帯感を抱きつつ、毎日の仕事に前向きに頑張れるようになりました。
法曹を目指し、退職を決めたときには、仲間を残して戦線離脱するような後ろめたい気持ちを感じるようになっていました。

退職する私に対し、上司は、「脇。おまえは優しい弁護士になってくれよな。」と言いました。顧問弁護士との面談の後だったのでしょう。そのときの上司の顔は今も忘れません。
証券会社で見たカッコいい先輩や上司の姿、お客様から学んだこと、それらすべてが今の私にとって掛け替えのない財産です。

今日の相談は、相談者の気持ちに寄り添えていたのか？　質問が詰問調になっていなかったか？　反省を繰り返しながら、日々業務にあたっております。